生キャラメル製造の歴史

社長の製造秘話

ひと昔の話になりますが、生キャラメルがブームになり各社色々な生キャラメルを製造販売していましたが、過度な供給によりブームは終焉となり製造会社も減り続け、数社を残す状態となりました。
 
私は「チョコレート、ガム、キャラメル」は菓子市場から絶対に消えることはないという確信を持っていましたが、当時の生キャラメルは要冷蔵品であったため、北海道土産として手軽に購入するには難があったこと、道内外への出荷についても輸送コストが高くなることから、常温タイプの生キャラメルの開発に取り組むことにしました。
 
開発に当たっては、様々な菓子工場・ケーキショップなどと開発・製造について打合せを行いましたが、「難しい・できない」との返事しかいただけませんでした。
 
これを受け、私は自ら常温生キャラメルを開発することを決心し、連日仕事が終わった後で、給湯室の一口コンロで試作し翌日にキャラメルの状態を確認する作業を約1年位、続けました。
 
生キャラメルの滑らかさ、口どけの良さだけを追求すると常温タイプでは、キャラメル自体がべとつき商品化はできません。
かと言って寒天などを入れるとべとつかず固まりますが、それでは口どけに納得することができませんでした。
 
様々に製法をかえたり、混ぜるときの温度を変えてみたり試行錯誤の末2009年に常温でも口どけがよく滑らかな商品が完成し、常温生キャラメルとして販売することにとなりました。
 
今考えてみると、私が全く料理経験のないということが、難しく考えることをせずに
ただただ試作を重ねる毎日を続けられたと思います。
発売から23年は、ほとんど売れず偽物とか常温は生キャラメルではないなどいろいろ言われましたが地道に店頭での試食を行い、販売した結果、初めに修学旅行生から火が付き現在まで、合計75万個を売り上げる商品に成長しました。
 
お買い上げいただいたお客様は、試食でおいしかったこと、常温なのでお土産として持ち運びやすかったことを購入の理由として挙げていただいており、最初の着眼は間違っていなかったと考えています。
商品は、手作り商品なので乱売はせず大切に販売して頂けるお店だけに取り扱いしていただいており、現在は プレーン(常温タイプ)・ミルク(常温タイプ)・摩周ルビーいちご(常温タイプ)・抹茶みるく(常温タイプ)・生チョコ(常温タイプ)・黒豆 オリゴノール入り(常温タイプ)・雪ミク(常温タイプ)・ウポポイキティ(常温タイプ)の8種類を販売しております。
 
私は、この商品を北海道の代表する商品に育て上げるため、これからもお客様のご意見を大切にして、商品の改良はもとより、新たなフレーバーの開発にも取り組んで参る所存です。
全国各地の素材を生かし、その土地でしか買えない生キャラメルを各市町村と組んで
作っていきたいと思います。
 
「摩周ルビーいちご」は、弟子屈町でオリエンタルランド農園が再生エネルギーを使い
ビニールハウスで作っているイチゴを使っています。
弟子屈町内でも販売して頂いております。
 
 

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